40代夫婦の散歩が続く理由|また行きたい場所を増やした体験

平日は朝7時半に家を出て、帰宅が夜10時を過ぎることもあります。休日に出勤する日もあるため、毎日決まった時間に歩く習慣は、最初から我が家には向いていませんでした。

それでも妻と外を歩く機会は今もあります。毎週決まって歩いているわけではなく、出かけられる休日に歩く形です。一度訪れた町や店が「また行きたい場所」として残り、次に外へ出るきっかけになってます。

妻が友人と訪れた町を後日二人で歩き、以前立ち寄った場所へ戻り、その日に行けなかった店や道を次回へ残す。振り返ると、散歩のタイミングや回数を決めるのではなく、夫婦でまた訪れたい場所を増やしたことが、散歩を続けられた理由だったと思います。

毎日決まった時間には歩けなかった

以前は、散歩を習慣にするなら、曜日や時間を決めなければいけないと思っていました。

でも土曜日に仕事が入ったり、休日にも平日の疲れが残っていたりすると、決めたとおりには動けません。「今週も歩けなかった」と考えると、散歩そのものをやめたような気分になることもありました。

我が家には、決めた回数を守る方法より、出かけられる日に以前の町や店を思い出す形のほうが合っていました。

「久しぶりに上野へ行こうか」
「前に行った店の近くを、もう一度歩いてみよう」

前回入れなかった店や、まだ歩いていない道が一つ残っていると、次の候補を一から探す必要がありません。散歩を再開するために気合を入れるのではなく、前回の続きを歩きに行く。そんな形なら、毎週同じように歩けなくても続けられました。

我が家では、間を空けないことより、「次に戻りたい場所を持つ」ことのほうが大切でした。

妻が知った町が二人の場所に変わった

私が仕事で出かけられない休日まで、妻に家で待っていてもらうことはないですよね。妻が友人と予定が合えば、上野や吉祥寺へ出かけることもよくあります。

帰宅した妻から、

「こんな店があったよ」
「あの辺りは歩いていて面白かった」

と聞いていると、今度は二人で行ってみようという話にもなります。

後日その町へ行くと、妻は少し得意げに案内してくれるんですね。

「この先にお店があるよ」
「こっちは前に友達と歩いた道」

私は初めて歩く場所でも、妻にはすでに知っている景色があります。そんなツアーガイドさんの話を聞くように楽しみながら進み、途中で私が気になった細い道へ入ったり、店へ寄ったりすると、妻が知っていた町に二人の体験が加わっていきます。

その場ですぐ入らなくても、「今度ここを見てみたいね」と話せる店が見つかると、妻が知っていた町に、二人で共有できる記憶が一つ加わります。そうすると、その町は妻だけの思い出ではなく、夫婦でまた訪れたい場所へ変わっていくんですね。

自分一人で毎回新しい行き先を探さなくても、妻が知った町を一緒に歩き直す。そうすることで、二人にとっての新しい場所が増えていきます。

妻が友人と過ごした休日が、別の日には夫婦の散歩へつながる。この流れがあったことで、私が忙しい時期でも、次に歩きたい場所が完全になくなることはありませんでした。

同じ町へ戻ることが増えた

以前は、せっかく休日に出かけるなら、一度行った場所へ戻るより、新しい町へ行ったほうが得だと思っていました。

ただ仕事の疲れが残っている日に、毎回知らない町を調べるのは少し面倒です。知っている町なら、駅からの道や店の位置をある程度覚えているため、細かな予定を決めなくても歩き始められます。

その気楽さを知ってから、同じ町へ戻ることが増えました。

上野や吉祥寺も、一度訪れただけなら、数ある行き先の一つで終わっていたかもしれません。でも何度か歩くうちに、

「前はこの道を通ったよね」
「今度は駅の反対側も見てみよう」

という話が自然に出るようになりました。

同じ町でも前回と違う出口から歩いた、駅の反対側へ回ったりすると、見える店や通りは変わります。最初の訪問では目的の店へ向かうだけだった場所でも、二度目以降は道順に余裕ができ、途中の細い通りへ入りやすくなりました。

新しい町を毎回調べるより、一度気に入った町へ戻り、前回とは違う場所を歩く。そのほうが予定を考える負担は少なく、同じ町でも別の散歩として楽しめました。

妻と一緒に歩いた記憶が増えるほど、その町へ戻る理由も増えていきました。

行けなかった場所を次回へ残す

以前は、せっかく出かけたのだから、気になった店や道をできるだけその日のうちに回りたいと思っていました。

けれど全部見ようとすると疲れます。妻が店をゆっくり見たい日もあれば、予定より歩いて休みたくなる日も出てきます。

そこで我が家では、気になった場所へ行けなかったとしても、無理に予定へ詰め込まないようになりました。

「あの店は次にしよう」
「今日は歩かなかった道を、今度見てみよう」

そうして一つ残しておくと、行けなかったことが失敗ではなく、次に出かける理由になります。

妻に教えてもらった町を二人で歩き、その日に入れなかった店や歩かなかった道を一つ残しておく。忙しい日が続いたあとでも、「前回の続きを歩こう」と話せるため、次の行き先を一から探さずに散歩を再開できました。

また行きたい場所が増えても、その日の気分によっては行き先が決まらないことがあります。そんな日に、「妻の反応を見ながら近所、駅周辺、電車で行く町へと候補を変えている方法」も別の記事にまとめました。

まとめ

我が家の散歩が続いているのは、毎日歩くなど、何か決まり事を作ったからではありません。

  • 妻が知った町を後日二人で歩く
  • 気に入った町へ何度か戻る
  • 二人で見つけた店や道を覚えておく
  • 行けなかった場所を次回へ残す

こうした積み重ねによって、「次はどこへ行こう」と毎回一から考えなくても、また歩きたい場所が自然と浮かぶようになりました。

予定どおりに歩けない日があっても、散歩が終わったとは考えない。以前歩いた町へ戻ることも、我が家にとっては散歩の続きです。

これからも、妻が見つけた町の話を聞いたり、以前歩いた場所へ戻ったりしながら、二人でまた行きたいと思える場所を少しずつ増やしていこうと思います。