愛犬のラッキーと朝の散歩をしていると、白い犬を連れた男性と何度もすれ違うようになりました。話しかけるほど親しくはないものの、毎回知らないふりをするのは少し不自然な感じです。
最初の頃は、どのくらいの距離で挨拶すればよいのか迷いました。
何度も会ううちに分かったのは、無理に会話を始めなくても、犬の様子を見て道を譲り、軽く会釈するだけで十分だということ。
この記事では、犬の散歩で他の飼い主へ挨拶するときの距離感、会釈から自然に顔なじみになった経緯、犬同士を近づける前に確認していることを、私の体験から紹介します。
最初は犬同士を近づけなかった
白い犬を連れた男性とは、いつもの散歩道で何度も会っています。
相手の犬は、ラッキーと同じくらいの体格です。白い毛並みが目立つので、少し離れた場所からでも「あ、今日もいるな」と分かります。
ただ、初めて見かけた頃から犬同士を近づけたわけではありません。
数メートル手前でラッキーのリードを短く持ち直し、道の端へ寄る。相手の男性も同じように白い犬を自分の近くへ寄せ、そのまま少し距離を空けてすれ違っていました。
犬を飼う前の私なら、こうした飼い主同士の動きには気づかなかったと思います。
ラッキーと歩くようになってからは、犬だけでなく、相手がリードをどう持っているかも見るようになりました。犬がこちらへ興味を示していても、飼い主が道の端へ寄ったなら、近づけずに通り過ぎたほうがよさそうです。
以前の私なら、犬同士を挨拶させたほうが親切なのではないかと考えたかもしれません。でも、相手の犬がほかの犬を怖がることもありますし、飼い主が接触を望んでいない場合もあります。
ラッキーは我が家のアイドルで、私にはかわいくて仕方がありません。相手も同じように自分の犬を大切にしていますよね。
犬の散歩ですれ違うときは、声をかけることより、相手が取りたい距離を邪魔しないことを先に考えています。
道を譲る、リードを短く持つ、立ち止まらずに通り過ぎる。言葉がなくても、こうした行動で配慮はある程度伝わります。
会釈だけでも顔なじみになれる
同じ時間帯に散歩をしていると、
いつの間にか同じ人と何度も会うようになります。
最初は「白い犬を連れた人」だった男性も、私の中では少しずつ朝の散歩道の一部になりました。相手から見れば、私は「パピヨンを連れている人」なのだと思います。
名前も職業も知りません。それでも、遠くに白い犬が見えると、まったく知らない人とすれ違うときとは少し違う安心感があります。
いつから会釈をするようになったのかは、はっきり覚えていません。ある朝、すれ違う瞬間に目が合い、私が軽く頭を下げたのが始まりだったと思います。
相手も同じように会釈を返してくれました。
それからは、目が合えば自然に頭を下げるようになりました。「おはようございます」と声を出す日もありますが、毎回ではありません。
朝は急いでいることもありますし、犬から目を離したくない日もあります。私自身も、散歩中に長い会話をしたいわけではありません。
だから、会釈だけの関係がちょうどよく感じます。
犬の散歩で何度も会う飼い主には、目が合ったときに軽く会釈するだけでも十分な挨拶になります。
顔なじみになろうとして特別なことをしたわけではありません。同じ時間に同じ道を歩き、犬の様子を見ながら道を譲り合う。その繰り返しで、自然に関係ができていきました。
仕事では、曖昧さが残らないよう言葉で伝えることが大切です。でも散歩道では、全部を説明しなくても成り立つやり取りがあります。
ほんの数秒だけ目を合わせ、軽く頭を下げる。それだけで、「今日も散歩ですね」と確認し合えたような気持ちになります。
犬同士の挨拶は毎回様子を見る
何度か会ううちに、ラッキーと白い犬の反応も少しずつ変わってきました。
最初はお互いを気にしながら、そのまますれ違うだけでした。最近では少し離れた場所から鼻を動かし、相手の匂いを確かめようとすることがあります。
もちろん、顔なじみだからといって、すぐに近づけるわけではありません。
ラッキーが強くリードを引いていないか。相手の犬が顔をそらしたり、後ろへ下がったりしていないか。相手の男性が立ち止まるのか、そのまま進もうとしているのか。
短い時間ですが、犬と飼い主の両方を見ています。双方が落ち着いていて、相手も止まる様子を見せたときだけ、少しずつ距離を縮めます。
ラッキーと白い犬は鼻先を近づけ、互いの匂いを数秒ほど確かめます。すぐに顔を離す日もあれば、そもそも近づかずに通り過ぎる日もあります。
私には犬同士が何を考えているのか分かりません。毎朝会っているから仲良しだろうと、飼い主の側で決めつけないようにしています。昨日は落ち着いて挨拶できても、今日は疲れていたり、ほかのことが気になっていたりするかもしれません。
一度、ラッキーが白い犬のほうへ勢いよく進もうとしたことがありました。相手の犬が少し体を引いたので、その日はすぐにリードを短くして通り過ぎました。
以前より慣れているように見えても、毎回同じ反応とは限らないんですね。
犬同士の挨拶は、以前できたかどうかではなく、その日の犬と飼い主の様子を見て決めるようにしています。
白い犬に会えることは、私にとって朝の小さな楽しみです。ただ、挨拶できたことより、ラッキーも相手の犬も落ち着いて散歩を続けられることのほうが大切です。
ドッグランでは、無理に遊ばせず、ラッキーがどう動くかを見守るようになりました。その体験は、「ドッグランで愛犬を見守る時間の記事」に書いています。気になる方は、あわせて読んでみてください。
無理に会話を広げない距離も心地よい
白い犬の飼い主とは、会釈以上の会話をほとんどしていません。
犬の名前を聞いたこともありませんし、どこに住んでいるのかも知りません。同じ時間帯に、同じ散歩道で会う。それだけの関係です。
顔なじみになったのだから、何か話したほうがよいのではないかと考えたこともあります。
「何歳ですか」
「いつもこの時間に散歩しているんですか」
「犬種は何ですか」
話題はいくつか思い浮かびます。
ただ、相手が会話を望んでいるとは限りません。私もラッキーと静かに歩きたい朝がありますし、仕事へ向かう前なら時間も気になります。
会釈だけで気持ちよく続いているなら、無理に関係を進めなくてもよいと思うようになりました。
もちろん、相手から話しかけられれば普通に答えます。犬が困っている様子なら声もかけます。でも、顔なじみになった先に、必ず会話や友人関係が必要なわけではありません。
名前を知らなくても、道を譲り合える。相手の犬の様子を気にかけられる。何日か姿を見なければ、「元気かな」と少し気になる。
それくらいのつながりも、私には心地よく感じられます。
散歩中の顔なじみとは、会話を増やさず、互いに負担のない距離を保つ関係でもよいと思います。
散歩から帰ると、妻に「あの白いワンちゃん、今日もいたよ」と話すことがあります。
妻も「ああ、ラッキーと同じくらいの子ね」と分かってくれます。名前も知らない犬と飼い主が、いつの間にか我が家の朝の話題に入っている。そのことが少し面白いのです。
まとめ
犬の散歩で何度も会う飼い主には、無理に話しかけなくても、目が合ったときの会釈だけで十分に挨拶になります。犬同士を近づける場合も、顔なじみだから大丈夫と考えず、その日の犬と飼い主の様子を見ることが大切だと思います。
相手の距離を尊重し、道を譲り合い、無理に会話を広げない。そんな控えめなやり取りでも、散歩道には自然な顔なじみが生まれます。
私は今も、白い犬と飼い主の男性の名前を知りません。それでも朝の道で二人の姿を見ると、「今日もいつもの散歩だな」と少し安心します。このくらいの距離が、今の私にはちょうどよいようです。

